2013年7月21日日曜日

徳本峠

2013.07.14(sun)~15(mon)

海の日の3連休を利用して、徳本峠へソロで出かけてきました。

今年の4月末に明神側から登っているのですが色々と調べた結果、その時には諦めていたルートを辿ってきました。島々谷を越え、徳本峠を越え、上高地へと入るルートです。

早朝には登山口に居たかったのですが、名古屋から公共交通機関を使って、松本に早朝着く方法は無いようです。なので前日は松本に1泊し、06:00に宿をチェックアウトしてのスタート。


06:32松本駅発の松本電鉄に乗り、新島々には07:02に着。ここで07:15発のバスに乗り換え、二つ目のバス停が登山口です。
バスの中は上高地へと向かう登山客や観光客で一杯ですが、今日このバス停で降りたのは僕一人。降車ボタンを押した僕に向けられた「間違えたんじゃね?」と思しき視線に耐えながら一人降ります。



ポケットに入れていた財布をバックパックに押し込み、その代わりにバックパックの中から行動食をいくつか取り出しサコッシュに移します。最後のTwitterチェックをし、iPhoneのWi-Fiと3Gを切りGPSだけが生きている状態にして、山と高原地図アプリを立ち上げ、歩き始めます。

ほどなくタクシーが通りかかり、中から柔和な表情の運転手が「おはよう。徳本峠?今ね、二人乗せて行ったんだよ。もう少し行くとフェンスがあるけど、チェーン開けて入って良いからね。でもちゃんと閉めといてね。動物が来ちゃうから。」というような会話を交わします。


しばらくは林道が続くようなので、今のうちに時間を稼ぐかと、意識的に早いペースで歩きます。出会う人は釣り人ばかり。右側の斜面から水が流れ出している所に休憩中の二人の男性が。タクシーの人だなと思いながら軽く会釈して通り過ぎます。


二又を過ぎた辺りからは、渓谷沿いの素晴らしいトレイルに。
空気はひんやりとしていて、水の音も心地良い。
森好き、沢好きにはたまらないルートかと。





で、ふと思う。いつも遊びに行っている鈴鹿の上高地と言われている場所。単に等高線が広いからという理由だけではなく、実は、島々谷のこの辺りのことを指しているんだろうか?と思うくらいの既視感。安心感。



岩魚留小屋の軒先に腰を下ろして少し休憩。先客は6人。全員が同じ方向に進むのかは分かりませんが、2人は僕と同じ方向に進んでいくようです。一つ前の電車できたのかな?だとすると04:45松本駅発か?



小屋を過ぎた辺りから少しずつ高度を増していきますが、まだまだトレイルは沢沿いに続きます。こうゆう沢沿いの道だとセイシェルが本当に便利。最初に水筒代わりにしたセイシェルに水を入れておけば、後はボトルの水が無くなりそうになったタイミングで沢の水を汲んでいけば良いので、下から担いでいく必要がありません。もちろん幕営場所に水場があることが分かっていればですが。
水を汲むために沢の中にしばらく手を入れていると、冷たさで手がかじかむ程の水温。ハイクで熱くなった体にはとても嬉しい。汲むたびにリフレッシュします。




そして徳本峠まで残り2キロの表示。トレイルは沢から離れ、この辺りからさらに高度を増していきます。歩くペースは落ち、左足がツリそうになっているのが分かる。力水という水場で水を汲むついでに座って休憩。ゆっくり多めに行動食を食べ、ストレッチしてから出発。


つづら折れの道をゆっくり登っていくと、目の前の薮がガサガサっと揺れる。見ると猿が道を横切っていく。チラッともこっちを見ない。ちょっとくらい見ろよ。すげぇビックリしたんだからさ・・・。


上を見ると、徐々に空の面積が広くなっているし明るくなっている。徳本峠小屋までもうすぐだと分かります。

人の声が聞こえ、テントの端っこらしいカラフルな布地も見える。




到着して辺りを見回すと、かなりのテントがあります。GWの時とは大違い。

数人の男性が「おぉー。谷から来たかー。」と話しかけてくるので小屋前で立ち話。
「何?今日はテント?」テントが多いし時間も早いので、徳澤まで行く事を伝えると、「え?降りるの?」「おー!行け行けぇ!(若いもんは良いなぁ。のニュアンス込みだと思われます。)」

小屋でお昼ご飯でも食べようかと登ってきましたが、あまりの人の多さにコーラだけ買って、そそくさと小屋を後にして明神側に下ります。

無事に徳澤に到着。とりあえずビールは我慢して、まずはテントを設営。その後、レストランでモツ煮とビール。もう1本ビールを買ってテント前で飲んでいるといつのまにか昼寝になっていたみたい。簡単に夕食を食べ、売店で買ったワインをゆっくり飲んでいると21:00頃から雨が降り始めたので、テントに入って横になるとあっという間に就寝していたようです。


夜通しの雨、風の音で何度も目を覚まします。そんな事を何度か続け、次に目を開けると明るい。時計を見ると05:00を回っています。辺りからは既に行動を開始する人達の物音が聞こえてきます。「今日も雨かぁ。」とウダウダしていてもトイレには行きたくなるので、気合いを入れて外に出て、ついでに洗顔も済まし、水を汲んでテントに戻ります。


晴れ間が覗いたり、また降ったりを繰り返しながら、少しずつ天気は回復しているよう。しとしと降る雨と、その中を歩く登山者を眺めながらコーヒーを飲んでゆっくりまったりします。




何回か来た事はあるけれど、ホントーに気持ちの良いキャンプ場だ。ここ。
青空が広がった06:30過ぎから荷物をまとめ、07:00にはキャンプ場を後に。



上高地BTから岐阜県側の平湯温泉へ、平湯BTの3階にある温泉に入って、故郷でもある飛騨高山経由で名古屋に戻りました。

そういえば平湯の温泉、お茶のシャンプーじゃなくて、ちょっとシャレたやつになってましたね。アレはアレで雰囲気あったんだけどなぁ。


以下は大体の当日の行程です。
07:25     島々(徳本峠入口)
08:35(1.10) 二又
09:55(1.20) 岩魚留小屋(10分休憩)
11:30(1.35) 力水(10分休憩)
12:20(0.50) 徳本峠(10分休憩)・・・ここまで約5.0hr
13:20(1.00) 明神
13:50(0.30) 徳澤キャンプ場・・・合計約6.5hr

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